中学生・高校生の包茎には包茎手術が必要?治療方法や費用も紹介!

中学生・高校生になると、ペニスに興味が出てくるのは当たり前のことです。

その中で、自分の体が他の友達と異なる場合、不安になってしまいます。

こちらの記事では、中学生・高校生の包茎には包茎手術が必要なのかを見ていきます。

著者情報 村田宗介男性向けコラム編集部
村田 宗介
近年高まっている男性の美容や内なる悩みに関して正しい知識や情報を発信するため活動中。男性の皆さんが自分の肌や髪に自信を持って、毎日を充実して過ごせるようサポートしていきたいと思っています。

結論:中学生・高校生の包茎は必ずしも手術が必要ではない

中学生・高校生の包茎は必ずしも手術が必要なわけではありません。

中高生になると、プールや修学旅行などもあり、友達からの視線もあり気になるかと思いますが、成長とともに改善していくのが一般的です。

また、実は成人男性でも60〜70%の人は包茎だと言われています。急いで手術する必要がない場合には成人するまで待つのも良いでしょう。

包茎にはいくつか種類がありますので、この後、包茎について詳しく紹介します。

包茎には3つの種類がある

包茎のタイプは主に3種類

包茎の症状は主にこちらの3種類に分類されますが、症状には個人差があるため全く同じ状況でない場合もあります。

症状が気になる場合にはクリニックに相談されることをおすすめします。

1.仮性包茎
症状・日本人に一番多いタイプ
・勃起時・通常時ともに剥く事ができる
性交・問題なく行える
・亀頭が刺激に弱いため早漏になりがち
放置することのデメリット・亀頭が包皮に覆われているため不衛生になりやすい
・病原菌を繁殖させやすい
・性病や性感染症に感染する確率が高くなる
2.嵌頓包茎
症状・勃起してない時は亀頭を露出させられる
・勃起時は包皮が亀頭の下の陰茎部を絞めてしまい元に戻せなくなる
性交・正常なSEXが行えない
放置することのデメリット・勃起時に下に戻せないまま放置すると亀頭が壊死することも
・勃起時に下に戻せなくなった場合には緊急手術が必要
3.真性包茎
症状・亀頭が完全に包皮に包まれていて露出しない
性交・正常なSEXが行えない
放置することのデメリット・亀頭包皮炎が慢性化し泌尿器疾患の原因となることがある
・亀頭と包皮の癒着が起こることがある

包茎は成長とともに改善する場合も!包茎の割合

包茎の割合

成人男性の60〜70%は仮性包茎だと言われています。生活に支障がない場合には、「そのまま」特に手術をする必要はありません。

仮性包茎でも、生活に支障がある場合には手術が必要になる場合がありますし、真性包茎や嵌頓包茎の場合には手術を受けることが必要になる場合が多くなります。

なお、生まれた時には、ほぼ全員が真性包茎です。年齢とともに徐々に減って行き中学卒業までに真性包茎のままというのは10%ほどです。

思春期になっても真性包茎で、生活に影響がある場合には包皮をむくことを考えた方が良いでしょう。

包茎の改善に用いられる2つの方法

包茎の改善に用いられる方法は2つです。

1.自分の手で包皮を剥く方法

手で包皮をむく治療は「包皮ほんてん指導」といいます。

方法としては、包皮をずり下げてむけなくなる狭い部分に少量のステロイドの入った軟膏を薄く塗る(朝晩2回)というものです。

最初は包皮表面から少量の出血を伴う場合がありますが、あわてずにゆっくり優しく行うことが重要です。

一定期間以上(少なくとも2週間以上)継続します。

2.包茎手術による方法

包茎手術には主に5つの方法があります。

包茎の手術は主に5種類

【包茎手術の保険適用について】
【包茎手術の保険適用について】包茎手術は健康保険の適用対象外のため、包茎手術は基本的に全額自己負担となります。
ただし、以下のような場合には保険適用になります。
【保険適用になる場合】
・真性包茎
・強度の絞約型包茎(カントン包茎)
真性包茎とは、陰茎の勃起時に包皮が亀頭を覆い手で剥がすことができない状態。カントン包茎は、包皮が亀頭の頭部に引っかかっている状態です。これらの包茎で排尿障害や感染症などのリスクを高める場合には、保険適用になる場合があります。
保険適用で手術をする場合には、術式が選べないため傷跡やツートーンが目立ちやすいです。また、手術に失敗した後の保証はなしとなります。
包茎手術には健康保険の使えるクリニックと、健康保険の使えない自由診療のクリニックがありますので、症状・術式の希望に合わせて治療する場所を選んでください。

包茎手術は主にこちらのように分けられますが、クリニックによっては異なる施術と組み合わせるなど応用の施術もあります。

1.環状切開法
適応・仮性包茎
・嵌頓包茎
・真性包茎
手術料金目安・100,000〜250,000円
(保険適用の場合は20,000〜30,000円)
施術時間目安・40〜60分
施術概要・余っている包皮を1周切除し縫合することで、亀頭に被っていた包皮を下に引っ張ることで治療する
メリット・失敗のリスクが少ない
・比較的安価にできる
デメリット・傷跡がのこる
・ツートーンになる
・ダウンタイム4週間程度
2.クランプ法
適応・仮性包茎
・軽度の嵌頓包茎
手術料金目安・50,000〜200,000円
施術時間目安・40〜60分
施術概要・環状切開法同様に、余っている包皮を1周切除し縫合することで、亀頭に被っていた包皮を下に引っ張ることで治療する
・クランプという道具を使うことで手術を簡易に行えるようにしている。
メリット・手術料金が安い
・失敗のリスクが少ない
・出血が少ない
・短時間で施術できる
デメリット・傷跡がのこる
・ツートーンになる
・手術が簡単なので実績の少ない医師が施術する場合がある。
・ダウンタイム4週間程度
3.亀頭直下法
適応・仮性包茎
・嵌頓包茎
・真性包茎
手術料金目安・100,000〜300,000円
施術時間目安・40〜60分
施術概要・余った包皮を亀頭の直下で切除し縫合する
メリット・亀頭直下の包皮に隠れるので傷跡が目立たない
・ツートーンにならない
デメリット・傷跡がのこる
・技術が必要なため少し高額になる
・ダウンタイム4週間程度
4.根部切開法
適応・仮性包茎
手術料金目安・100,000〜300,000円
施術時間目安・40〜60分
施術概要・余った包皮を根元で切除し縫合する
メリット・傷口が陰毛に隠されて目立たない
・ツートーンにならない
・小帯が残せるので性感帯が残せる
・先端の包皮が自然なまま残る
デメリット・傷跡がのこる
・包皮がたるみやすい
・術後に陰茎浮腫や蒸れなどが出やすい
・ダウンタイム4週間程度
5.切らない治療
適応・軽度の仮性包茎
手術料金目安・20,000〜150,000円
施術時間目安・10〜30分
施術概要・亀頭を増大させることで包皮をかぶらなくする
・包皮を縫い縮めるなどで包皮を亀頭にかぶらなくする
メリット・比較的安価
・短時間で施術できる
デメリット・効果が永続しない
・ダウンタイム2週間程度

真性包茎や嵌頓包茎の場合には、保険適用で手術を行うこともできますが、ペニスに縫い目ができ、その縫い目で皮膚の色が全く異なる「ツートーン」という状態になります。

このツートーンを避けられる手術は自由診療にはなりますが「亀頭直下法」「根部切開法」となります。

出来上がりの美しさにこだわるのであれば、慌てて保険適用手術をするのではなく、自由診療で「亀頭直下法」の手術を受けるのが良いでしょう。

おすすめのクリニックについては以下のページで紹介していますので、よろしければ参考になさってください。

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包茎の注意点

包茎で注意したいのはこちらのようなことです。

亀頭包皮炎

亀頭包皮炎は、幼児期までの男児のペニスの先端が赤く腫れて痛む炎症です。

亀頭包皮炎は薬を飲んだり塗ったりすることで、すぐに良くなります。軽度の炎症なら、お風呂に入るだけでも炎症は治まることがあります。

ただし、何度も繰り返すようであれば、専門医に相談してみてください。また、皮が剥けた状態で、亀頭の根元を皮がきつく締め付けている場合は、すぐに手術が必要になることがあるので注意してください。

排尿時の包皮のふくらみ

排尿時の包皮のふくらみが起こることで体に悪影響はありませんが、尿が意図しない方向に飛び散るためにトイレを汚すことに注意しておきましょう。

包皮口が狭いことで、排尿がスムーズにいかず尿が包皮内に溜まってしまう現象です。

恥垢

「恥垢(ちこう)」は、皮膚が新しくなる過程でできる黄色っぽい皮脂の塊で、ペニスの皮の下にたまります。これがあると包皮と亀頭表面の分離が進んで、皮がむけやすくなります。

恥垢自体は細菌が含まれているわけではなく、成長とともにペニスの皮が自然に剥けると、この恥垢も自然に排出されますので心配はいりません。

尿路感染

アメリカで報告されている研究によると、生まれたときに包茎手術を受けている男児の方が、受けていない男児に比べて尿路感染のリスクが低いとされています。

ただし、尿路感染が生じる可能性は極めて低いため、尿路感染対策のためだけに包茎手術を受けるメリットはありません。

中高生の包茎に関するよくある質問

中学生でも包茎手術は可能ですか?
手術は可能ですが、特に生活に困ることがなければ成長がおさまるまで待つことをおすすめします。手術を行う場合には親権者の同意が必要となります。
包茎手術で皮があまることはないのですか?
余った皮は切除するので、余ることはありません。
自分で包茎を剥く場合、剥き方はどのようにしたらいいですか?
「包皮ほんてん指導」がおすすめです。包皮をずり下げてむけなくなる狭い部分に少量のステロイドの入った軟膏を薄く塗るという方法で、朝晩2回、2週間以上続けてみてください。
ペニスはずるむけの方が良いのですか?
ずるむけの状態とは、包皮の長さが亀頭を完全に覆えず亀頭が常に露出している状態を指します。ずるむけの状態は、包皮による圧迫や炎症のリスクが低いため衛生的に保ちやすくなります。